中国旅遊研究院が公表した「中国海外旅行発展年度報告2015」は、今年の中国の海外旅行者数はのべ人数で前年比16%以上増えると予測している。8月30日、央広網が伝えた。
報告によると2014年の中国の海外旅行者市場は前年比18%増ののべ1億700万人で、初めて1億人を突破した。海外旅行者数でみれば、2年連続世界一となっている。しかし、中国旅遊研究院の戴斌院長は「中国の海外旅行市場はまだ成長初期段階だ」と語った。
戴斌院長は「中国人のパスポート保有率は10%に満たず、海外旅行ができる人はまだまだ少なく、かつ一級都市や沿岸の大都市に集中している。また、行き先も香港・マカオ、日本、韓国や東南アジアといった近場中心だ」と指摘した。
今年1月時点で52カ国・地域が中国人に対してビザ免除・緩和措置をとっており、戴斌院長は「中国人の海外旅行消費を促す環境が整いつつある。旅行する中国人は、マナーを守って中国文化を正しく伝えてほしい」と述べた。