中国汽車工程学会の候福深副秘書長は29日、「中国(随州)専用汽車産業発展フォーラム2015」で、「今年前半の統計をみると、中国はすでに米国を抜き、世界最大の新エネ自動車市場となった。今年の販売台数は20万台を超えるだろう」と述べた。8月31日、新華網が伝えた。
各種統計によると、今年前半の中国の新エネ自動車販売台数は7万2711台で、米国は5万2704台だった。
候福深副秘書長は「石油価格の下落などで、今年前半は米国、日本、欧州ともに新エネ自動車の販売台数が伸び悩んだが、中国は成長が加速している。国務院は「中国製造2025」の中で、新エネ車を10大重点産業と位置付けており、2020年までに中国での新エネ車の販売台数は200万台に達するだろう」と指摘した。
今年8月に公表された「中国自動車消費者白書」によると、新エネ車の普及を妨げているのは「走行距離の短さ」「充電時間の長さ」「アフターサービス拠点の少なさ」だという。現在販売されている純電気自動車の走行距離は多くが150~200キロで、消費者が希望する248キロとはなお開きがある。充電スタンドなど充電設備は増えているが、それでも自動車の増加には追いついていない。
候福深副秘書長は「政策面から充電設備の整備を支援し、早期に市場化する必要がある」と述べた。