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日本国内で急速に浸透、一番有名な「中国ブランド」とは?―中国メディア

人民網は19日、日本国内で中国の銀聯カードが急速に浸透しており「銀聯が日本で最も知名度の高い中国ブランドだ」とする記事を掲載した。

東京・池袋にあるブランドショップの店員は「5年前は日本の小売業界で「銀聯カード」について知っている人はほとんどいなかったが、現在では大型デパートやブランドショップで銀聯カードに対応していなければ幹部の経営資質が問われる状況になっている」と説明。銀座や池袋にある店では、銀聯カードのマークが他のクレジットカードより大きく、目立つところに掲示されているとした。

また、中国短期留学中に自ら銀聯カードを作ったという女性は「パスポートを持って銀行に行き、預金をしたらカードがもらえた」とし、その手続きの簡単さに驚いたことを紹介。手続きの簡便さに加えて、預金額の中から消費するというシステムによって、中国に滞在する日本人の大部分がカードを申し込んでいると語った。

高級で庶民には手が届かず、なおかつファッショナブルな欧米や日本のブランドとは一線を画した、大衆的な中国ブランド。この特徴が、「銀聯カード」にも体現されているようである。

もちろん、銀聯カードのメインとなる顧客層は中国人消費者であり、彼らが大量に買い物をして多くのお金を落として行ってくれるからこそ、日本の店舗は「銀聯」ブランドを重視する。そして、日本人も銀聯カードを持っていればこれに便乗して、買い物の際に割引の優待を受けることができるのだ。

今年1-6月、中国の消費者が日本で銀聯カードを用いて支払った金額は3600億円と、2014年全体の2800億円をも上回った。このままいけば15年の総額は14年の3倍に達する見込みだ。

銀聯カードはその便利さとユーザーの多さを売り物に、日本に進出してきた。日本にはキャッシュカードやクレジットカードはたくさんあるが、支払い後にメールで通知してくれるなど、銀聯カードのさまざまなサービスがすでにこれらを超越している。このために、銀聯カードがより多くの日本の消費者、店舗に浸透しつつあるのだ。