今年前半、高級車市場の販売額は前年同期比1.7%減少し、初の減少となった。業界関係者は「マクロ経済の不透明感に加え、株価の高騰、並行輸入車の増加などが影響した」と指摘。メーカーは販売目標の下方修正や助成金の積み増しなどで対応している。8月11日、広州日報が伝えた。
アウディの5月、6月の中国市場の販売台数はそれぞれ4万7400台(同1.6%減)、4万7800台(同5.8%減)となり、26カ月続いていた増加が止まった。ただ、今年前半でみればなお1.9%増の27万4000台で、プラスを維持している。BMWの6月の販売台数は同1.3%減の3万6887台だった。ジャガーランドローバーの今年前半の中国市場での販売台数は同27.26%減の4万5446台だった。
中国の自動車市場全体も振るわない。販売トップテン企業のうち上海大衆、一汽大衆、上汽GM、北京現代、東風日産の5社が販売減となった。
一部の高級車メーカーはすでに今年の販売目標を下方修正している。アウディは3年前に計画した70万台の販売目標を65万台に改めた。BMWも第3四半期の目標の見直しを進めており、ジャガーランドローバーは第2四半期にディーラーへの販売目標要求を10~20%引き下げた。
また、BMWは中国のディーラーに販売支援を実施。一部車種の契約目標を達成したディーラーには1台ごとに1万8000元の助成金を出す。アウディも12億元の助成金を提供し、ディーラーの損失補てんを行う。