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中国メーカーが米国に続々と工場建設、生産コスト低下などで―米メディア

中国の繊維メーカーやガラスメーカーなどが米国に続々と工場を建設している。生産コストが低下しており、貿易障壁を回避できることなどが背景にあるという。米国メディアの報道として、中国・参考消息網が6日伝えた。

こうした現状については米ワシントン・ポストが4日、ニューヨーク・タイムズの報道を引用して報じた。

中国の繊維メーカー、科爾集団が現在、2億1800万米ドル(約270億円)を投じてサウスカロライナ州に、また同じく中国の江南化繊も同州に4500万ドルで工場を建設している。繊維産業以外でも自動車用ガラスの福耀がオハイオ州に工場を建設するという。

ボストン・コンサルティング・グループによると、米国と中国の生産コストの差が縮まっており、2004年に米国で生産コストが1ドルの製品は中国で86.5セントだったものが、14年には中国で95.6セントとなった。米国では工場を建設する企業に対する地方の減税政策などがあり、天然ガスが出ることで電気料金も安い。

中国企業が米国に工場を建設する理由としては、貿易障壁を回避でき、各国との自由貿易協定を利用できることも大きなポイントだという。