4日付のドイツ紙フランクフルト・アルゲマイネは、中国経済が衰退すればドイツは最も影響を受けやすいと報じた。6日付で環球時報が伝えた。
同紙は、中国経済が衰退した場合、ユーロ圏で最も大きな影響を受けるのはドイツだと指摘している。ドイツは中国と密接な貿易関係にあるだけでなく、中国への直接投資も相当な規模になる。しかも、ドイツの銀行が中国で展開する業務範囲は他のどのユーロ圏より広い。
モルガン・スタンレーは今週発表したレポートで、「中国のドイツに対する輸出のニーズが10%減少すれば、ドイツのGDPは0.3%低下する」と報告している。中国はドイツにとって4番目の貿易パートナーである。モルガン・スタンレーの経済学者は「金融危機以降、中国とドイツの貿易関係は強化されたが、ドイツのここ数カ月の対中輸出は増加していない。ドイツはユーロ圏で唯一、対中輸出が中国からの輸入を上回る国。中国における直接投資も含め、ドイツは特に中国の成長鈍化の影響を受けやすい」としている。