中国内モンゴル自治区フフホトの税関当局によると、今年上半期、同自治区から日本、米国などへのレアアース輸出量は前年同期比36.5%増の2663.8トンと大幅に増えた。価格は3割以上下がっている。同自治区は中国のレアアースの主要産地。中国・新華網が28日伝えた。
上半期のレアアース輸出が急増した背景には、中国が輸出割り当て制度を撤廃したことや、米国経済の回復が進んだことがある。日本向けの輸出量が前年同期比で2.3倍の770.4トンとなったほか、米国向けは同40%増の1365トン、ベトナム向けは45.3%増の223.3トンとなった。
世界市場の低迷を受け、レアアース価格は大幅に下がった。上半期、同自治区からの輸出平均価格は前年同期より34.7%安い1トン当たり3万2000元(約63万7000円)だった。