香港紙サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は26日、中国本土企業の負債率が世界トップの水準となっており、中国の競争力に悪影響を与える恐れがあると報じた。中国・参考消息網が29日伝えた。
記事では中国企業の債務の大部分が国有企業によるもので、国有企業は中国経済への貢献度が小さくなってきており、中国の経済活動に対する債務問題の影響が深刻さを増していると分析。
さらに、「こうした債務を返済した場合の代価は非常に大きい。国は貸し付けによる経済成長押し上げ効果に依存しすぎている」と指摘した。
また米国の専門家は、「確かに中国の大部分の債権は国内の投資家が握っており、国の多額の外貨準備によって軽くすることができる。しかしこうした債務の影響は貸借対照表に及び、企業のリスクを高くさせ、経済政策にも響く」との認識を示した。