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今年後半はエネルギー需要が回復する=中国エネルギー局が予測

国家能源(エネルギー)局の劉琦副局長は「今年前半の従来型エネルギー業界の需要は大幅に低下し、エネルギー生産、投資、輸入の伸びも鈍化したが、消費は前年同期比0.7%増えた。今年後半は需要がある程度回復するだろう」と述べた。7月28日、中国証券報が伝えた。

生産をみると今年前半の中国の原油生産量は同2.1%増の1億1000万トン、天然ガス(炭層メタンガス、シェールガス含む)の生産量は同4.3%増の674億立方メートル、発電量は同0.6%増の2兆7000億キロワット時、石炭生産量は同5.8%減の17億9000万トンだった。

投資をみると、今年前半の中国の電源工事投資実績は同7.6%増の1321億元で、送電網工事投資実績は同0.8%減の1636億元、石油・天然ガス採掘業の固定資産投資は同6.5%減の1169億元、全国石炭採掘・選炭業の固定資産投資は同12.8%減の1686億元だった。

消費をみると四大主要石炭使用業界のうち、ケミカルを除く電力、鉄鋼、建材業界の消費量が減少した。今年前半の石油見かけ消費量は同3.2%増の2億6000万トン、天然ガス見かけ消費量は同1.4%増の約915億立方メートル、全社会電力使用量は同1.3%増の計2兆7000億キロワット時だった。

劉琦副局長は「中国経済は構造改革、構造転換期にある。エネルギー消費も低成長に入り、市場の需給は緩んでいるが、省エネ、高付加価値型の新興産業エネルギー消費は伸びを見せている」と指摘した。

クリーンエネルギーの比率も上がり、今年前半の非化石エネルギー発電量は同16.0%増加。発電総量に占める割合も22.9%となった。二次産業の電力使用量は全社会電力使用量の72.3%を占めているが、比率は前年同期から1.2ポイント低下。三次産業の電力使用量の全体に対する比率は同0.8ポイント上昇し12.8%となった。  

劉琦副局長は「中国マクロ経済の下押し圧力は依然として大きいが、第2四半期の主要経済指標やエネルギー指標を見る限り、政府の一連のミニ刺激策の効果が徐々に表れている。今年後半のエネルギー需要は回復し、年間の電力使用量は前年比3%増の約5兆7000億キロワット時を見込んでいる」と述べた。