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中国、自動車市場の不振鮮明に

フォルクスワーゲンの今年前半の中国本土・香港での自動車出荷台数は前年同期比3.9%減の174万台だった。同グループにとって2005年以来初の中国での減少となった。7月21日、新京報が伝えた。

フォルクスワーゲンのHeizmann中国総裁兼CEOは「中国は当社にとって大事な市場であることには変わりない。ただ、市場の新常態に対応しないとならない」と述べた。

中国汽車工業協会(中汽協)が公表した6月の中国自動車生産は前月比5.8%、販売は同5.3%減少した。中汽協は今年の自動車販売台数を、当初の7%増から3%増へと下方修正している。 

中国汽車流通協会によると1~5月の自動車輸入台数は前年同期比22.3%減の43万8000台だった。同期間の輸入自動車販売は同9.1%減の51万1000台で、輸入車市場も縮小が鮮明になっている。

中汽協の董揚秘書長は「経済の下押し圧力に加え、多くの資金が株式市場に向かっているのも自動車市場不振の一因だ。各都市の自動車購入抑制政策も響いている」と指摘した。 

中国汽車流通協会が公表した6月の在庫警戒指数は64.6%と、9カ月連続で警戒ラインを超えた。

販売不振で自動車メーカーは今年前半から値下げに動いている。一汽大衆の孫国旺董事会秘書は「今年前半の販売成績は不合格と言っていい。今後は中国の自動車市場は伸び悩みどころか縮小するかもしれない」」と語る。生産販売計画を見直すメーカーもあり、BMWはディーラーに対する第2四半期の供給台数を減らした。北京現代も6月の販売目標を下方修正した。