無料相談受付中

世界最大の水陸両用飛行機、広東・珠海でラインオフ―中国メディア

中国新聞網は17日、世界最大の水陸両用飛行機AG600が広東省珠海市で組み立てられ、ラインオフしたと報じた。

製作にあたっている中航工業通飛の曲景文社長は「AG600は世界最大の研究開発中の水陸両用飛行機。今年末に全ての装備作業を完了し、来年6月までに初飛行を実現する予定」と語った。現在すでに17機の注文が入っているという。

黄緑色に塗装された機体は、上半分が飛行機の構造、下半分は流線型の船体構造に基づき設計されており、民間用旅客機とは異なる外観を持っている。船体はシングルハル(一重構造)、翼は片持ち翼だ。

機体の長さは39.3メートルで、4基の国産WJ6エンジンを装備。低空巡航速度は時速460キロメートル、最大離陸重量は53.5トンだ。また、20秒以内に12トンの水をくみ上げることができ、高さ2メートル以内の波がある水面での離着陸が可能となっている。

消火活動や、水上救援といったさまざまな特殊任務を行うことができる。中航工業通飛研究院の王正龍副院長は「陸でも水面でも離着陸ができ、一度に50人を救助することができる」と紹介している。