中国財政部が公表した今年前半の税収は3.5%増で、増加幅は5年ぶり低水準となった。7月15日、一財網が伝えた。
現在、税収は18種類あるが、今年前半に伸びが二ケタに達したのは国内消費税、個人所得税、輸出税還付の3種類だった。
国内消費税が増えた理由は、税率アップにほかならない。昨年末から今年初めにかけ、財政部は3回、石油製品、ディーゼル油の消費税を引き上げた。また、タバコも増税した。
個人所得税の増加は、国民の収入増と関係している。6月の個人所得税は前年同期比28.2%増となった。
また、貿易の不振を挽回するため、政府は輸出税還付を拡大した。今年前半の輸出税還付は同12.4%増となったが、この項目は財政収入にはマイナスとなる。
税収の40%を占める国内増値税(付加価値税)と法人税はともに低迷。増値税は同2.4%増だった。経済の減速は企業の利益に影響を及ぼし、法人税も同4.9%増の1兆7053億元にとどまった。
不動産販売低迷を反映し、不動産関連税収も減少傾向にある。