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中国の株価急落、政府機関が一斉に対策

中国人民銀行、財政部など政府機関は株価の急落を受けて、一斉に資本市場の安定化に向けた措置を出した。7月9日、中国証券報が伝えた。

中国人民銀行の報道官は「株式市場の安定のため、中国証券金融が資金の流動性を確保できるよう積極的に協力する」とコメント。市場を注視しながら、金融不安を抑え込む姿勢を示した。

財政部は「最近、株式市場が不安定化している。資本市場の健全な成長と、上場企業や株主の権益保護のため、必要な措置を取る。市場が落ち着くまでは、保有している上場企業の株式を減らさない。国有金融企業にも株式を処分せず、買い増しすることを推奨する」と表明した。

国務院国有資産監督管理委員会も、関連する中央企業に株主としての責任を自覚し、株式を売却しないよう要求した。株価が下がっているときには買い増して、株価安定に貢献するようにも促した。

中国証券監督管理委員会の鄧舸報道官は「現在の株式市場には恐怖感が満ちて、理性的ではない投売りが増えている。正常さを取り戻すために、株式を購入し市場の流動性緩和に努める」と述べた。また、中国証券金融が人民銀行のサポートを受け、証券会社に資金を供給することも表明した。8日には証券会社が買い増しできるよう、21社に2600億元の信用枠を提供した。