無料相談受付中

4月の自動車輸出22%減 商務部「為替変動や生産現地化影響」

4月の中国の自動車輸出は22%下降した。1~4月では15%減だった。中国商務部の沈丹陽報道官は「自動車メーカーが海外に工場を建設し、現地生産を進めていることから、輸出が車体から部品にシフトしているのも大きな要因」と述べた。7月7日、中国新聞網が伝えた。

沈丹陽報道官は「2013年に入って新興国市場の需要も低迷している」とも語った。税関の統計によると今年1~5月の自動車輸出は前年同期比9.1%減の33万4000台だった。ただし輸出額は同4.2%増の54億ドルで、輸出単価も14.7%増となった。

輸出台数の減少について沈丹陽報道官は「まず為替の要因がある。中国の主要輸出先である新興国は資源に依存し、原油価格の下落で経済が悪化し、自国為替も下落している」と説明。1~5月の輸出は対ロシアが同76.5%減、チリ、ウルグアイ、コロンビアはそれぞれ同11.1%減、同26.2%減、同24.4%減だった。

ほかの理由としては地政学的リスク、保護貿易主義、メーカーの生産現地化を挙げた。自動車輸出が減少している一方で、1~5月の中国の部品輸出は同6.3%増加している。