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中国石油天然ガス取引センターが試験運営開始

オイルガスの対外依存度が高まるにつれ、中国の国際市場での発言権向上が急務になっている中、上海石油天然ガス取引所が7月1日に試験運営を開始した。7月2日、中国証券報が伝えた。

新華社の於紹良副社長は「自由貿易区を擁する上海の強みを生かし、取引を世界のエネルギー取引のプラットフォームにしたい。東アジア、東南アジア、さらにはアジア全体の石油天然ガス貿易のハブにする」と強調した。

中国の石油の対外依存度は60%に迫り、天然ガスの対外依存度も30%を上回る。中国は自由化を通じ、国際オイルガス価格への影響力をいかに高めるかが課題となっている。国家発展改革委員会、国家能源局、新華社が共同で運営する上海石油天然ガス取引センターは、大きな使命を背負って始動する。

同センターは当初、パイプライン天然ガス(PNG)、液化天然ガス(LNG)、LNG受け入れターミナルの3商品の取引を扱う。

国家発改委の王宝偉副秘書長は「センターは中国の天然ガスの本当の市場価格を探索するのみならず、中国、アジアにとって公平かつ合理的な輸入価格を固める重要な任務を担っている」と強調した。

センターの株主でもある中国燃気董事局の劉明輝主席は「センターは中国にとって国際オイルガスの価格決めについて発言権を高めるうえで大きな一方だ。取引が活発になるにつれ、中国の影響力は高まるだろう」と期待した。