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マカオ、カジノ客減少止まらず 政府がビザ緩和

6月のマカオのカジノ収入は前年同月比36.2%減、前月比でも14.7%減の173億5500万パタカ(135億人民元)で、市場関係者が「心理的な底」ととらえる180億マカオパタカを割り、2010年11月以来の最低水準となった。マカオは緊急措置としてビザを緩和した結果、7月2日から関連株が急上昇している。7月3日、第一財経日報が伝えた。

マカオのカジノ収入はすでに13カ月連続減少しており、今年前半の収入は前年同期比37%減の1216億4500万パタカだった。

状況を打破するため、マカオ当局は今月1日から、パスポートを持ち、海外を行き来する中国人を対象に、途中でマカオに一週間滞在できるようルールを改定した。

この政策は昨年厳格化されており、中国人が滞在できるのは5日だったが、マカオ当局はカジノ救済のため、ルール緩和はやむをえないと判断した。

メリルリンチは「ビザ緩和の効果は限定的ではあるだろうが、政策を明確にしたことで市場の雰囲気はよくなるだろう」と指摘。JPモルガン・チェースは「去年からカジノ業界が落ち込む中で初めての政策的緩和であり、カジノ客の心理改善に直結する」と評価した。