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中国製造業PMI振るわず 財政出動求める声

中国政府が昨日発表した製造業PMIは市場予想を下回り、5月から横ばいだった。新規受注指数なども振るわなかった。

HSBCが公表した製造業PMIは小幅上昇したものの、50を下回っている。中国人民銀行は先週末利下げに踏み切ったが、製造業の先行きは不透明で、アナリストたちはさらなる政策が必要だと指摘している。7月2日、広州日報が伝えた。

一方非製造業の景況感は回復している。6月の非製造業商務活動指数は前月比0.6ポイント上昇し53.8だった。モルガンスタンレー華金証券マクロ経済研究主管の章俊氏は「経済が下押しする中、サービス業は踏ん張りを見せている。中国経済の構造転換を反映しているとも言える」と指摘した。

非製造業新規受注、新規輸出受注、雇用指数は共に上昇し、特に新規受注指数は今年最高の51.3となった。また、不動産需要、不動産新規受注指数、価格指数も上昇基調にある。

章俊氏は「金融政策の効果はあまり強く表れていない。今後は積極財政政策に転じ、公共工事などを重視するべきだろう。財政政策は短期的には大きな効果が期待できる」と述べた。