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今年の基礎インフラ投資、中国GDP成長貢献率11%

中国銀行は、今年の基礎インフラ投資の中国GDP成長に対する貢献率が11%で、GDPを0.8ポイント押し上げたとする報告書を公表した。6月30日、中国新聞網が伝えた。

中国銀行は「2015年第3四半期経済金融展望報告」を公表。今年の基礎インフラ投資は前年比20.3%増の13兆5000億元で、固定資産投資全体の24%を占めると予測した。

不動産投資の増加率が3%を下回り、製造業投資も10%に届かない中で、基礎インフラ投資は中国のGDPが7%を維持するための大きな支えとなる。報告書は「製造業や不動産投資がさらに低迷すれば、基礎インフラ投資だけでは7%を確保できない。関連投資を拡大する必要が出てくる」と指摘した。

中国は今年前半、基礎インフラを中心に大型投資を打ち出しており、鉄道投資は8000億元以上、水利工事投資も8000億元以上を計画している。国家発展改革委員会はプロジェクトの承認を急ぎ、6月10日時点で34件、7200億元を承認している。

このような状況の中、1~5月の中国の基礎インフラ投資は前年同期比18.7%増の3兆8000億元に上っている。