中国・騰訊財経は29日、中国国内で今年に入り、高級車の販売が大幅に落ち込んでいることを受けて、独アウディが同社と中国側との合弁メーカーなどの社員を対象に、アウディ製品を16~24%程度の割引で販売する計画を練っていると報じた。こうした対応は初めてだという。
「社員割引」の計画はアウディと中国自動車大手、第一汽車(一汽)との合弁事業である一汽・大衆奥迪(一汽・フォルクスワーゲン・アウディ)の消息筋が明らかにした。対象は一汽・大衆だけでなく、一汽グループ、フォルクスワーゲングループの在中国企業など幅広いもので、今年末まで実施するという。
報道によると、値引き幅の大きい「アウディA6L」では市場価格に比べて実質2万元(約40万円)以上の値引きとなる。この割引計画はすでにアウディ側の承認も得たとしている。
こうした情報に対して一汽・大衆奥迪の広報担当者は、「そうした知らせはこれまでのところ受けていない」として、コメントを控えた。