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爆発的な日本旅行ブームはなぜ続くのか?―中国メディア

揚州日報は26日、中国人観光客による日本旅行の爆発的人気が続いている理由について論じた記事を掲載した。

中国の旅行予約サイト・携程網(シートリップ)のデータによると、先日の端午節3連休の人気旅行先ランキングで日本が1位となり、観光客数も去年の端午節の3倍になった。

この背景に、中国国内観光企業が日本旅行市場のパイを巡ってつばぜり合いを繰り広げていることがある。近頃、国内の観光企業がこぞって日本市場に進出しているのだ。パスポートの紛失でも補償してくれるという途牛旅遊網は日本の保険会社と協力。Qunar.comはより多くの航空資源を獲得すべく、日本航空と戦略的パートナーシップを結び、同程網は国外の観光資源獲得のための動きを強めている。

日本旅行の産業チェーンの上流から下流にいたるまで、アクションを起こしているのである。さらに、シートリップは5月に日本支社の営業を開始、現地のサプライヤーとの協力を通じて、より優位性のある観光資源獲得を目指すとしている。

シートリップのマーケティングマネジャーによると、日本の航空券、ホテル、観光バス、ガイドといった資源がいずれも国内観光企業の間で取り合いになっているという。「日本の航空券は、半年から1年前におさえておく必要がある。こんな状況は2、3年前にはなかった」とのこと。観光バスの手配状況も同様のようだ。

日本旅行がこれほどまでの人気を持続している理由について、同程の関係者は「欧米やアフリカなどの7-8日間観光に比べ、日本は距離が短く、行きやすい。そして、日本旅行の1人当たりの航空チケット代が3000-5000人民元(5万9700-9万9500円)と国内の長距離旅行と近いこともある」と分析。このほか、日本政府によるビザ緩和、円安による買い物のメリット増も、日本観光ブームを後押ししている点として挙げた。