新華社が公表した５月末の中国の商業用原油在庫は前月比１．２８％増、ガソリン、ディーゼル、灯油の在庫は同０．７４％減だった。内訳はガソリンが同１．５５％増、ディーゼルが同２．６３％減、灯油が同２．２１％増だった。６月２５日、新華網が伝えた。

また、税関の統計によると５月の中国の原油純輸入量は前月から減少し２３１１万トンだった。国家統計局によると、５月の中国の原油生産量は前月からやや上昇し１８１３万６０００トン、加工量は前月比増の４３９２万トン。総合的にみると、原油在庫は増えているとみられる。

また、原油加工量の増加は５月のガソリン、ディーゼル油、灯油の生産量増につながった。労働節は旅行ピーク期で、末端消費は増えたが、石油製品価格の見直しや乗用車生産販売台数の減少がガソリン需要を抑制し、ガソリンの在庫はやや増えた。農機用ディーゼル油の需要は旺盛だが、経済の減速に伴う工業生産の鈍化で工業用油の需要も低迷しており、ディーゼル油の在庫は例年ほどは減らなかった。