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昨年度児童虐待相談 84件増の971件で最多 山梨

 県がまとめた平成26年度児童虐待相談状況によると、虐待に関する相談件数は県全体で971件となり、前年度より84件増え、13年度以降の相談記録では最も多かった23年度の930件を上回り、最多となった。原因を県子育て支援課は「昨年は全国で児童虐待に関する事件が多かった。ニュースとなり、身近な虐待への意識が高まったことが相談に結びついた」とみている。

 相談者は近隣の住民や知人が最も多く16・9%、児童の家族が16・8%、学校(教諭)が11・0%など。虐待者は母親が半数を超える52・0%、父親が21・4%で、父母双方のケースが17・4%あった。虐待の内容は育児放棄(ネグレクト)が40・3%、無視や脅すなどの心理的虐待が39・2%と続き、身体的虐待が19・3%だった。

 虐待に至った要因は、聞き取りができた範囲では、「児童の発達障害」が40%を超え、「望まない出産」とする回答もあった。虐待者の環境については、育児知識が不十分であったり、離婚して一人親だったり、夫婦仲が悪いというケースが目立っていた。