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中国主導のアジア投資銀、参加国数がアジア開発銀上回る可能性も

中国の主導で設立する国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)に、既に固まった創設メンバー57カ国以外で、新たに10カ国以上が参加の意向を示していることが分かった。参加国の数は日米主導のアジア開発銀行(ADB)の67カ国・地域を超える可能性がある。日本メディアの報道として、台湾・中央社が17日伝えた。

関係者によれば、中国に対して新たに参加の意向を示している国は10カ国以上あり、オセアニアや中央アジアなどの国が多いもようだ。

中国によれば、AIIBの資本金は1000億米ドル(約12兆3000億円)で、参加各国が経済規模によって出資する。中国の出資比率が各国中最多の29.5%となり、そのほかではアジア、中東各国、ロシアなどの出資が多くなるとみられる。

報道によると、出資比率などに基づいて算定する「議決権」も中国は25%超を握り、重要事項を決定する際に事実上の「拒否権」を持つこととなる。

AIIBは北京に本部を置き、初代総裁を中国本土から出す予定だ。一方、ADBは資本金1750億ドルで日本がこのうち15.7%を出資しており、国・地域別で最多。本部はフィリピンのマニラにあるが、歴代総裁は日本人が務めている。