中国とオーストラリアは17日、10年に渡って交渉してきた中豪自由貿易協定(FTA)に正式調印した。中国が輸入する豪製品の大部分が今後数年でゼロ関税になる。6月17日、中国新聞網が伝えた。
アンドリュー・
ロブ豪貿易・投資大臣は「我が国最大の貿易パートナーとの協定締結には大きな意味がある。今後、輸出、サービス、投資の成長の起爆剤になるだろう。より安い製品は民衆の消費力や生活水準の向上に寄与する」と述べた。
国際経済中心機構は2035年に豪の対中日韓三カ国の輸出額が11.1%増加すると予測。また、一連の貿易協定は毎年9000の雇用を生み、2035年までに国内で17万8000人分のポストを生み出すとしている。
FTA締結後、豪の対中輸出製品の85%はゼロ関税となり、段階を経てこの比率は95%に高まる。中国の消費者は豪の農産品、乳製品などをさらに安く買えるようになる。
中国は現在、豪の最大の貿易相手で、昨年の両国間の商品・サービス貿易額は1600億豪ドルに達した。