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予想を下回る費用対効果・・太陽熱発電は将来消滅する?―中国メディア

中国新聞網は15日、一時期太陽光パネルに代わる太陽エネルギー発電のホープとして脚光を浴びた太陽熱エネルギー発電技術について、予想より費用対効果が悪く、消滅する可能性があるとする外国メディアの報道を伝えた。

米カリフォルニア州のモハベ砂漠にある太陽熱発電所では集熱タワーを用いて太陽光線を捕捉している。タワーは多くの巨大な柱からなり、その周囲にはダブルベッドほどの大きさの鏡が17万枚取り付けられいる。捕捉した太陽光線で製造した蒸気で発電する仕組みだ。

専門家は当初、1年間に100万メガワット毎時の電力が生産可能と予測していたが、始動から1年3カ月が経過した時点での発電量は、予測のわずか4割に留まっている。

運営会社の幹部は、発電量が予測を下回っている原因について「設備が頻繁に壊れるうえ、技術が登場してからまだ日が浅く、改良が待たれる点が多い」としている。

米エネルギー省のデータによると、太陽熱発電所のコストは従来の太陽光発電所の2倍だ。カリフォルニア大学バークレー校の専門家は「米国でさらに多くの太陽熱発電所を作る可能性は低い。費用がかかりすぎる」と語る。

生物学者は、モハベ砂漠の太陽熱発電所に設置された鏡の上空温度が摂氏500度以上に達しうるため、鳥類に危害を及んでいることを発見。昨年4月から今年4月の間に、数千羽の鳥がこの発電所で死んだとみている。