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中国の自動車販売、低迷続く

中国汽車工業協会が公表した今年1~5月の自動車生産台数は前年同期比6.19ポイント下落の1024万4400台、販売は同6.86ポイント下落の1004万6200台だった。特に商用車が不振で、生産は同17.35%、販売は同17.27%減少した。6月11日、新華網が伝えた。

5月の自動車生産は前月比5.56%減、前年同月比0.58%減の196万4200台、販売は前月比4.55%減、前年同月比0.4%減の190万3800台だった。

BMW、フォルクスワーゲン、トヨタなど有名ブランドが販売目標を相次ぎ下方修正し、在庫を抱えたディーラーは苦境に陥っている。

経済が減速し、消費者の購買力が落ちる状況は2008年にも起こったが、当時は購入税の免除、国家の助成金など強力な刺激政策で持ち直した。ただ、7年前と比べて自動車の普及も進んでおり、同じような刺激政策を用いても効果は限定的だろう。

自動車業界が冬を過ごす中、気を吐いているのがSUV車が好調な中国ブランドだ。1~5月の乗用車販売は前年同月比6.36%増の858万3200台だった。そのうち中国ブランドは同17.25%増の361万2800台で、乗用車全体の42.09%を占め、市場シェアも前年同期から3.91ポイント上昇した。

しかし中国汽車協会の師建華副秘書長は「経済が減速する中で、自動車業界も影響は避けられないだろう。今年の自動車工業の成長率は7%にはまず届かず、5%行けば御の字ではないか」と述べている。