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国家核電と中電投、合併して国家電力投資集団に―中国

国家核電技術公司(国家核電)と中国電力投資集団(中電投)は、合併して国家電力投資集団公司(国電投)となることを正式に発表した。新会社の董事長には国家核電の王炳華董事長が就く。合併によって中国の原発業界は国電投、中国核工業集団(中核)、中国広核集団(中広核)の3強体制となる。6月1日、京華時報が伝えた。

中電投のトップ陸啓州総経理は期日満了とともに経営陣から退く。同社の孟振平総経理が国電投の総経理に就任する。国電投の設立は、火力、水力、原子力、新エネなど複数のエネルギー分野を手掛ける巨大企業の誕生を意味する。新会社の総資産は7000億元、売上高は2000億元を超える見通しだ。

国家核電は米国から導入した第三世代原発技術AP1000を改良した、自主知的財産権を持つCAP1400の技術を保有している。また上海核工院、国家工程公司など、国内トップクラスの原発技術設計、建設工事能力を持つ企業を抱えている。しかし、原発運転の資格がないことがネックだった。一方中電投は中国五大発電会社で最も小さいが、原発運転の資格を持っており、2002年の電力体制改革の際に、元国家電力公司が保有していたすべての原発資産を引き継いだ。今回のケースはお互いの弱点を補い合う理想的な合併とみられており、国電投は将来の上場を計画している。