５月中旬以降、石炭価格が持ち直している。主要産地の石炭価格は下落に歯止めがかかり、海運の運賃も上昇している。夏が近づき、石炭価格は短期的には当初予測より強含みしそうだ。５月２５日、新華網が伝えた。

５月２５日の中国太原石炭取引価格指数は７０．７６ポイントで前月比０．０７ポイント低下したが、下げ幅は縮小した。一部地区を除いて、価格は安定している。電力用石炭の在庫は歴史的な低水準にある。

電力用石炭の在庫は歴史的な低水準にある。全国の重点発電所の貯蔵石炭は年初から４０００万トン減少した。１０日分の貯蔵しかない発電所もあり、今後、夏場にかけて消費のピークを迎えることもあり、短期的な需要は増すとみられる。

業界内では、石炭価格は弱含みしているが、生産企業の中には販売の動向を見ながら生産する動きもあり、在庫圧力は弱まっているとの見方がある。