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東南アジア、世界でもっとも急成長のゲーム市場に―台湾メディア

台湾・聯合新聞網は22日、世界のゲーム業界において東南アジア市場が最も急成長していることが最新の研究によって明らかになったと報じた。

東南アジアゲーム市場の急成長の背景には、主に同地域で拡大しつつある中産階級によるモバイルデバイス利用が増加していることがあるようだ。また現地のゲーム企業も、同地域の近隣市場開拓に力を入れているという。

オランダの市場調査会社Newzooは、2013年から17年にかけて、東南アジアゲーム市場(ゲーム機、オンラインゲーム、モバイルゲーム)の年平均成長率が28.8%となり、他の新興市場であるラテンアメリカの14.2%、東欧の14.7%を大きく上回ると予測している。中でも最も多い営業収入が見込まれるのがタイの2億3000万米ドル(約278億円)で、マレーシアが2億1400万ドル(約259億円)と追随するという。

しかし、東南アジア各国間におけるゲーマーの消費力には大きな差があり、最も多いシンガポールの年間ゲーム支出額が189.3ドル(約2万2900円)なのに対して、2位のマレーシアが32.61ドル(約3940円)にとどまっている。

また、インドネシアなどの新興国のゲーマーはモバイルゲームを利用し始めたばかりの段階であり、消費額は非常に低くなっている。ゲーマー1人当たりの年間消費額はインドネシアがわずか9.12ドル(約1100円)、フィリピンが8.76ドル(約1060円)だ。

同社のリポートでは、タブレット端末と携帯電話を利用するゲーマーの平均年間消費額が最も多いともしている。また、英語話者人口の多いシンガポールやマレーシアなどでは、欧米の人気ゲームも広く喜ばれているという。例えば、フィリピンのアップルアプリストアにおける1月のアプリランキングトップ20のうち、15のアプリが西洋で開発されたものだった。「Candy Crush Saga」など世界的に有名なゲームが、いずれも東南アジアでも人気ゲームとなっている。