無料相談受付中

中国の人手不足深刻、西部進出の韓国中小企業に「新たな難題」

韓国メディア・ソウル経済は21日、中国の人手不足が現地進出の韓国企業、特に中国西部に進出した中小企業にとって新たな難題となっていると報じた。中国・環球時報が23日伝えた。

韓国の大手タイヤメーカー、ハンコックタイヤは中国西部の重慶市に建設したばかりの第2工場で、人手不足の問題に頭を抱えている。周辺200キロメートル圏の職業学校、技工学校で人材を探したが人手は不足し、400~500キロ圏に拡大してようやく人員を確保した。同様の問題は今年初めに営業を始めた韓国ウリィ銀行の重慶支店でも起きた。

こうした人手不足の問題は、特に中国西部に進出した中小企業にとって新たな難題となっているという。中国東部に進出した韓国企業が「西部市場攻略」と称し、実際のところは人手不足の解消と人件費削減を目指して中国西部に移転しても、西部の賃金レベルはすでに低いとは言えない状況だ。さらに大都市部から帰郷した労働者たちにとって、韓国の中小企業はさほど人気のある就職先ではない。

こうした状況から一部の韓国の専門家は、「中国西部市場に進出した韓国企業にとっては今、どのような経営戦略よりも人材確保が最重要課題だ」と指摘している。