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第1四半期の国際収支、800億ドルの赤字―中国

中国の第1四半期の国際収支は過去最大規模の800億ドルの赤字となり、昨年第4四半期の300億ドルをも大きく上回った。資本流出の動きが加速している。5月20日、新浪財経が伝えた。

外貨管理局によると今年第1四半期の経常項目以外(純誤差と脱漏の資本と金融口座を 含み、準備資産を含まず)の赤字は1594億ドルだった。経常収支は789億ドルの黒字だったとはいえ、資本項目の赤字を埋めるのには足りない。

英フィナンシャルタイムズは「投資家が中国経済に悲観的になっていることと、強い米ドルと中国の利下げが背景にある」と報じた。

とはいえ、経済学者は現在の資本流出規模は中国の金融に不安を与えるものではないとの見方だ。国家外貨管理局国際収支司の管涛司長も先月、「今年第1四半期の資本流出は想定の範囲内。米国の金融政策が通常体制に戻り、ドルが強含んでいるが、その影響は限定的だ」と強調した。

中国政府も「一帯一路」政策に代表されるように資本の流出を主導しているとも言える。