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ドイツ銀報告「中国、年内に2回追加利下げ」

ドイツ銀行大中華地域チーフエコノミストの張智威博士は、中国人民銀行が5月11日に追加利下げを行ったことに関して研究報告を行った。報告書は人民銀行の利下げがドイツ銀の予測と一致したとし、年内にあと2回は追加利下げが行われるとの見通しを示した。5月14日、新華網が伝えた。

ドイツ銀は、人民銀行が今後のインフレ率を見ながら利下げの余地を探っていくとし、大衆商品価格が上がるにつれ、今年後半にはインフレ率が上昇すると予測している。また、中国は中央政府と地方政府が今年、4兆円の債権を発行することを背景に、人民銀行が財政安定のために政府の債権を買い取るのではないかと指摘した。

また、人民銀行が金融機関に対し、預金金利を基準金利の1.5倍まで引き上げる裁量を認めたことについて、「大手銀行は上限まで上げることはなく、影響は少ないだろう」と分析。中国の資本取引の自由化は市場の予測よりも早いスピードで進むと予測した。
今年第2四半期の中国のGDP成長率についてドイツ銀は従来の6.8%成長を維持。第3、第4四半期は7.0%、7.2%としているが、下方修正する可能性に言及した。2016年の成長率は6.7%と予測している。