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4月の輸出入、共に減少―中国

税関総署の統計によると、4月の中国の輸出入総額は前年同期比10.9%減の1兆9600億元だった。輸出は同6.2%減の1兆800億元、輸入は同16.1%減の8739億元で、貿易黒字は85.2%拡大し2102億1000万元だった。輸出入が共に減少したことについて、商務部の孫継文報道官は「貿易の下押し圧力は増しているが、今年後半は好転すると見ている」と述べた。5月11日、経済参考報が伝えた。

1~4月の輸出入総額は同7.3%減の7兆5000億元。そのうち輸出は同1.8%増の4兆2300億元、輸入は同17%減の3億2700億元。貿易黒字は3.4倍拡大し9653億7000万元だった。

業界内では外需の低迷と人民元高が輸出減少の主要因との見方が広がっている。また、原油を中心とする輸入商品価格の下落が輸入額の大幅減につながっている。

交通銀行金融研究中心シニア研究員の劉学智氏は「4月の数値は3月から若干改善したが、相変わらず厳しい。主要貿易相手国の経済が弱く、輸出に影響を及ぼしている。ただ、国際市場の環境が回復しても、元高の状況が続けば輸出は思うように伸びないだろう」と述べた。

税関によると4月の中国貿易輸出先行指数は35.9と3月から2.3ポイント低下した。

孫継文報道官は、商務部の調査研究グループが15省・自治区・市で行った訪問調査と31省・自治区・市の貿易会社6000社を対象に実施したアンケート調査の結果を紹介。「企業の間では海外需要の低迷や元高、貿易手続きの未整備、融資の難しさ、人件費増が当面の懸念要素となっている」と説明した。