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タイ政府、「質の高い中国人観光客」呼び込みへ―中国メディア

澎湃新聞は5日、タイ国家観光局が先日中国人観光客に関する市場調査報告を発表し、中国がタイにとって最大の観光客源となっている状況が続いており、今後はさらに中国の「質の高い観光客」へとターゲットをシフトしていくとしたことを報じた。

この報告では、北京、上海、広州、昆明、成都、深セン、西安、瀋陽の8都市に住む2400人に対して調査を実施。

報告は、タイを訪れる中国人観光客の数が2014年にはのべ460万人となり、今年は560万人を超えることが見込まれると予測。一方で、大衆市場における中国人観光客数はすでに安定傾向に入っているとした。

そのうえで「質の高い中国人観光客」に注目。すでに世界最大の海外旅行大国の1つとなっている中国には1000万人の「質の高い観光客」がいると分析、今後数年間増加傾向が続くと予測した。同局が定義する「質の高い観光客」とは、良好な教育的背景、健康な体、安定した仕事、高い収入を持ち、1回あたりの平均観光消費額が一般観光客の3倍という観光客層だ。

報告によると、中国の「質の高い観光客」はタイに平均8.1日滞在し、1人が1回の旅行で消費する金額(飛行機代は含まず)は4万1390バーツ(約14万9000円)となっている。

タイ国家移民局は昨年、移民担当官が入国外国人に対して標本調査を実施し、2万バーツ(約7万2000円)以上の現金を持っていない場合は入国を拒否することを明らかにした。

今回の報告では、「質の高い中国人観光客」を招致するうえでの主な目標として、ショッピング、タイ式マッサージ、ゴルフなどさまざまな消費スタイルが改めて提起された。同観光局は、今回の調査結果を踏まえて北京、上海、広州、成都、昆明など中国の主要都市でイベントを開催し、観光客を呼び込む意向を示している。