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中国の地方GDP、成長率最高は重慶の10.7% 第1四半期

今年第1四半期の全国31省・市・自治区のGDPが出そろった。成長率が最も高いのは重慶の10.7%で、成長率が二ケタに達したのは重慶、貴州(10.4%)、チベット(10%)の3地区だった。4月29日、人民網が伝えた。

18地区のGDPは全国の7%より高く、全国と同レベルだったのは3地区。最も低かったのは遼寧省で、成長率はわずか1.9%だった。

GDP総額でみると、最も大きいのは広東省の1兆4900億元で、江蘇省が1兆4600億元、山東省が1兆2900億元と続いた。

成長率のワースト3はいずれも東北三省で、黒竜江省は4.8%、吉林省は5.8%だった。

中央財経大学中国企業研究中心の劉シュ威主任は「東北三省は経済構造改革の陣痛期にある。国有企業は新たな成長点を模索中だが、改革が進み良い方向に向かっている。また、統計の対象でないベンチャー企業が多数生まれており、将来のけん引力となるだろう」と述べた。

長江経済ベルトの11地区は高い成長率を維持している。重慶、貴州省が10%を超えたほか、江蘇省、浙江省、江西省、安徽省、湖北省、湖南省のいずれも8%を上回り、四川省(7.4%)、雲南省(7.2%)も全国平均より高かった。

北京のGDPは6.8%増で、2014年に比べると0.5ポイント落ちた。しかしそれは経済構造の変化の結果ともいえ、金融業や情報通信業などの三次産業は順調に伸びている。