無料相談受付中

中国・百度が日本ネット検索市場から撤退、海外初進出先で敗北―中国メディア

中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)が日本検索市場から撤退したとのニュースについて、中国メディア・第一財経日報は20日、「百度が海外初進出先の市場で敗北」と題して報じた。

百度は2006年に国際化戦略を発表。初の海外進出先を日本に決め、08年1月、日本での検索サービスを本格的に開始した。

日本を初の海外進出先に決めた理由について李彦宏董事長は以前、「日本市場で検索サービスの競争はさほど激しくない。ここ数年、市場に大きな変化がなく、大手のヤフーやグーグルも日本の企業ではない。こうした状況の中で検索サービスの選択肢が増えることは、日本の消費者にとって喜ばしいことだと思った」と語っていた。

ただ李董事長自身が日本進出は容易なことではないとの認識をほのめかし、広報担当者も「日本で百度のユーザーは多くない」と語っていたように、事業は順調には拡大していかなかった。同社は戦略転換を決め、検索サイト「Baidu.jp」の閉鎖後も日本に事務所を残し、日本語文字入力キーボードアプリ「Simeji」のサービスの普及を図る方向にかじを切った。