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河南省の腫瘍リポート 肺がんの発病率が上昇、大気汚染が最大の要因―中国メディア

鄭州晩報は16日、先日河南省がんセンターなどが発表した「2014年河南省腫瘍年報」のデータを紹介する記事を掲載した。

都市と農村のがん発病率を比較すると、男性で都市のほうが低くなったが、女性では基本的に同じだった。

2011年における省内腫瘍登録制度地域による死者数は8万3477人(うち男性4万8981人)で、死亡率は10万人あたり600.60人だった。

死因第1位は悪性腫瘍で、死亡率は10万人中159.62人、死因全体の26.58%を占めた。以下脳血管疾患、心疾患、呼吸器疾患、損傷や中毒と続いている。男性の1位は悪性腫瘍で、女性の1位は脳血管疾患だった。

悪性腫瘍の死亡率で最も高かったのは、肺がんの同36.59人。以下、食道がん、胃がん、肝がん、乳がんが続いた。発病率で見ると、男性は肺がんが同59.71人でトップ、2位が胃がんで50.92人、3位が食道がんの47.71人だった。女性は乳がんが39.38人で最も多く、以下食道がんの31.61%、肺がんの31.52%と続いている。

女性は乳がん発病率が悪性腫瘍の中で1位となっているが、死亡率は低い。専門家によると、女性の健康意識が高まったことで、早期発見率が高まったからだという。また、死亡率1位の肺がんも、早期発見ならば治癒率は非常に高いとのことだ。

21世紀に入って、肺がんが中国において発病率および死亡率ともに1位になり、なおかつ急増している。大気汚染や喫煙と密接な関係があるとみられており、WHOは13年に「屋外空気汚染」を発がん物質に加えている。現在、PM2.5をはじめとする大気汚染が、肺がん発病率を高める最大の要因になっているのだ。