無料相談受付中

企業年金規模が27.41%増、7688億9500万元―中国

人力資源社会保障部は2014年末時点の企業年金基金が前年末比1653億9500万元(27.41%)増加し7688億9500万元だったと公表した。年金制度を持つ企業は7万3000社、加入従業員数は2292万7800万人、運用資産総額は7402億8600万元、同年の投資収益額は581億3100万元だった。4月2日、証券時報網が伝えた。

昨年の企業年金投資の加重平均収益率は3.67%しかなく、昨年前半に限ればわずか3.44%だった。また、昨年の株価上昇が企業年金の投資に大きく貢献した。

企業年金の規模が拡大していることについて、中国社科院拉美研究所で企業年金を研究している斉伝鈞氏は「企業年金の投資収益が好調であること。年金保険料を収めているのが主に国有企業や経営が順調な私営企業で、さらには年金保険料のベースが前年の給料を基準にしているため、給料が年間10%のペースで上がっているのに合わせて保険料も同ペースで増えていること。そして中小企業の加盟が増えていることが側面にある」と指摘した。

企業年金の増加は、株式市場への資金流入につながっている。昨年は500億元が流れこんだとみられる。