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「地方創生」争点に55人出馬へ 山梨県議選あす告示

 第18回統一地方選の前半戦となる県議選が3日、告示される。前回選挙と同じ全17選挙区(定数38)に前回より4人少ない55人が立候補するとみられ、12選挙区で選挙戦になると見込まれている。安倍晋三政権の掲げる「地方創生」に対し、地方はどう向き合うのかが大きなテーマとなりそうだ。

 立候補予定者の内訳は、現職が31人、新人が24人。党派別では、自民が14人、民主と維新、公明が各1人、共産が4人、無所属が34人-となっている。

 選挙区別では、11人が出馬を予定する甲府市選挙区(定数9)、6人が立候補を表明している甲斐市選挙区(同3)などで激戦が予想される。

 前回選挙では4選挙区で無投票となった。今回選挙は前回と同じ西八代郡選挙区(同1)、前回は選挙戦となった笛吹市選挙区(同3)と南巨摩郡選挙区(同2)、中巨摩郡選挙区(同1)、南都留郡選挙区(同2)の5選挙区で無投票の可能性が出ている。

 今回の統一地方選は、自民党が政権を奪還してから初めて行われる。国政では「1強」の自民だが、県内では昨年12月の衆院選で選挙区議席を失ったのに続き、今年1月の知事選と甲府市長選のいずれにも独自候補を擁立することができず、いずれも民主党出身者にポストを許しており、安倍政権の「地方創生」の実現を訴え、党勢の回復を期す。

 民主は、知事と甲府市長のダブル出身政党であることをアピールし、支持を求める。維新は初の議席獲得を目指すなど、他の主要政党もそれぞれ党勢拡大を狙う。