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中国5大銀行、純利益の伸びは一ケタに鈍化

中国5大国有商業銀行(工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行)の2014年度の業績が出そろった。純利益の伸びは2ケタから1ケタに鈍化している。3月28日、中国新聞網が伝えた。

工商銀行の純利益は同5.1%増の2763億元。農業銀行は同8.0%増の1795億1000万元、中国銀行は同8.22%増の1771億9800万元、建設銀行は同6.1%増の2282億4700万元、交通銀行は同5.71%増の658億5000万元だった。

工商銀行の姜建清董事長は「利益の伸びは落ちているが、2014年の利益は2000年以後8年間の利益の合計に相当する。このような業績を実現するのは容易ではない」とコメント。農業銀行の張雲頭取は「経済が新常態(ニューノーマル)に入って銀行業の成長も調整段階にあるが、中国経済の成長速度と調和は取れている」と語った。

一方不良債権比率は2013年に比べて軒並み上昇した。

工商銀行の不良債権率は前年末比0.19ポイント上昇の1.13%。中国銀行は前年末の0.96%から1.18%に、建設銀行は同0.99%から1.19%に、交通銀行は0.2ポイント上昇の1.25%だった。農業銀行の不良債権率は0.32ポイント上昇した。このことについて工商銀行は「引当金の水準は国際銀行業のトップクラスにある」とコメントし、問題ないとの考えを示した。