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空気清浄機機能で「虚偽表示」多発・・適用床面積、実測の4倍も―中国

中国中央電視台(CCTV)はこのほど、空気清浄機の適用床面積に虚偽表示が多くみられるとの検測結果を報道した。奥斯汀(オースティン)のある製品はPM2.5除去の適用床面積を130平方メートルと表示しているが、実際には24平方メートルしかなかった。3月30日、中国新聞網が伝えた。

大気汚染の深刻化で、中国では空気清浄機の人気が高まっている。機能としてはPM2.5、ホルムアルデヒド、花粉を除去できる製品が注目されている。空気清浄機業界連盟の華元欽主席によると、市場には現在350ブランドの製品があり、その数はカラーテレビ、冷蔵庫、洗濯機を大きく上回っている。販売額は昨年100億元を突破し、今年も2013年比で50%の成長が見込まれている。

CCTVの記者は今回、中国のネット上でPM2.5とホルムアルデヒドの除去効果をうたう空気清浄機6台を購入。専門機関で確認したところ、一部商品の適用床面積に虚偽があることが判明した。

ハイアールの商品は適用床面積が38~57平方メートルとうたっていたが、実測では13平方メートルだった。フィリップスも表示は37.5平方メートルだったが、実測は28平方メートルしかなかった。

ホルムアルデヒド除去能力について上記商品のいくつかは「除去率90%」としていたが、専門家はこの表示も「測定方法がまちまちで、消費者の誤解を招く」としている。実際、業界標準の方法に基づいて検測したところ、表示と計測値には大きな差があった。

CCTVは「現在、空気清浄機の機能を示す国家基準はないが、今年後半には整備されるのではないか」と指摘している。