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胃がん、日本海側で多い傾向 「なりやすさ」地域別分析

 国立がん研究センターは26日、主ながんの種類ごとに、がんのなりやすさを示す罹患(りかん)状況を全国平均と比べた地域別の分析結果を初めて発表した。胃がんは男女とも日本海側に多いなど、地域による傾向がみられたとしている。

 全国平均と比較できるのは、2011年に地域がん登録のデータを提出した40道府県のうち、精度が十分ではなかった鹿児島県を除く39道府県。人口構成の違いをなくした標準化罹患率を計算した。全国平均は、特に精度が高い14県のデータから推計し、11年にがんと診断されたのは全国で85万人だった。

 発表によると、胃がんのほか、肝がんは山梨県と西日本地方、大腸がんは北海道、東北、山陰地方で罹患率が高かった。肺がんは、男性が北海道と青森県、近畿地方で高かった。胃がんは食塩の摂取量が多い地域、肝がんは肝炎ウイルスの感染者が多い地域と重なる傾向があったという。