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東京カンテイ、2015年2月の中古マンション 全国的に価格は上昇

(株)東京カンテイは、3月26日、2015年2月度「中古マンション価格天気図」を発表した。

これは、全国47都道府県のファミリータイプ中古マンション流通事例価格を月ごとに集計し、価格変動を「天気マーク」で表示したもの(30平米未満の住戸、事務所・店舗は除外)。

それによると、2015年2月は「晴」が8から12地域に増加、「雨」は4から2地域に減少、「小雨」は6から8地域に増加、「薄日」は16から14地域に減少、「曇」は13から11地域に減少した。2月は東北、北陸、四国で強含みに転じ、首都圏と中部圏も好調を維持している。近畿圏は横ばいとなったが、全国では価格の上昇傾向が強くなった。

【三大都市圏】
●首都圏
首都圏は、東京都が前月比1.3%上昇、神奈川県が0.7%上昇、千葉県は0.4%下落、埼玉県が0.2%上昇となった。首都圏平均は0.9%上昇している。
●近畿圏
近畿圏は、大阪府が0.3%上昇、兵庫県は0.8%上昇、京都府は2.4%下落。中心府県では京都府以外は上昇傾向。滋賀県は0.5%上昇、奈良県は3.1%上昇。近畿圏平均は横ばいとなった。
●中部圏
中部圏は、愛知県が0.6%上昇、岐阜県が1.9%下落、三重県が2.5%上昇、静岡県は1.1%下落。中部圏平均は0.3%上昇している。

【地方圏】
●北海道
北海道は、前月比1.6%上昇し1,295万円、札幌市は1.1%上昇し1,354万円となった。札幌市では事例が集中する中央区で3.4%上昇したほか、豊平区でも2.8%、南区でも2.0%、白石区でも2.1%上昇しており、同市の価格を押し上げた。
●宮城県
宮城県は、0.5%下落し1,753万円、仙台市も0.8%下落して1,807万円。仙台市では事例数の46%を占める青葉区で0.5%上昇したものの、宮城野区で1.3%、若林区で4.3%、太白区で2.1%それぞれ下落したことが大きく影響した。
●山梨県
山形県は、12.3%大きく上昇して1,692万円。同県で事例の最も多い山形市で13.8%上昇した影響が大きい。平均築年も15.9年から14.1年に若返っている。
●石川県
石川県は、5.6%と大きく上昇して1,344万円。事例のほとんどを占める金沢市では4.0%上昇している。3月14日の北陸新幹線開通により土地の利用価値が上昇したことが影響したとみられる。
●広島県
広島県は、0.8%下落して1,677万円、広島市は同じく0.8%下落して1,726万円となった。広島市では事例数が多い中区で5.5%と大きく下落したほか、西区で0.6%、南区で3.2%それぞれ下落した。
●徳島県
徳島県は、2.8%上昇して1,051万円。事例が多い徳島市では0.8%下落、鳴門市では0.7%上昇。他の都市ではほとんど事例が出ず、事例が両市に集中したことも同県の価格押上げ要因となっている。
●福岡県
福岡県は横ばいで1,455万円、福岡市は0.7%下落して1,676万円となった。福岡市では事例が集中する中央区で1.0%、博多区は2.0%、南区では2.7%とそれぞれ下落し、東区や早良区では上昇したものの、同市の価格下落の主要因となっている。
●沖縄県
沖縄県は、2.4%上昇して2,051万円。同県の事例の多くを占める那覇市は0.7%下落したが、浦添市で3.3%、石垣市で5.1%それぞれ上昇している。