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中国の住宅賃貸相場2%上昇、上昇は45カ月連続

国家統計局のデータによると2月の住宅賃貸価格は前年同月比2%上昇した。上昇は45カ月連続。3月24日、北京青年報が伝えた。

家賃が最も高い6都市をみると、北京が1平方メートルあたり58.75元、三亜が54.97元、上海が53.97元、深センが53.58元、広州が39.74元、杭州が36.89元だった。

ただし、上昇幅には一服感が見られる。偉業我愛我家市場研究院の統計によると、3月に北京市で成約した物件の賃貸価格は前月比1.5%増で推移しており、この5年で最低の水準となっている。2010年3月上旬は前年同期比13.5%増、2011年は同16.7%増、2013年、2014年は同11.3%増となっており、偉業我愛我家の胡景暉副総裁は「CPIの低下や郊外での供給増が影響している」と述べた。それでも、今後の住宅賃貸市場は上昇基調が続くとの見方が支配的だ。

一方、店舗のテナント市場は底堅さを維持している。賃料に過熱感はないが、下落もせず、安定的に推移している。ある業界関係者は「ネット販売の台頭などで、小さなスーパーや服飾店は儲けにくくなっている。美容院や飲食店、不動産、生鮮スーパーなどの経営はまずまずだが、高い家賃は提示しにくい。オーナーは家賃を上げて新たな借り手を探すよりは現状維持の方がいいと思っているようだ」と語った。