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富士山 来訪者制限、新手法を

 世界文化遺産・富士山の保全状況を審査する国際記念物遺跡会議(イコモス)は24日までに、マイカー規制や入山料以外に富士山への来訪者を制限する手法を検討する必要がある、との認識を文化庁に伝えた。山梨、静岡両県がまとめた富士山保全の各種戦略案の内容照会に回答したもので、全般的な内容は「おおむね理解した」と評価した。両県は今後まとめる保全状況報告書で3年後に1日当たりの登山者の目標値を設定し、課題解決の施策を行う方針を明記するなど対応を取る。〈樋川義樹〉

 文化庁は昨年11月、同9月時点の富士山保全の各種戦略案に対する助言をイコモスに照会し、1月30日付で回答を得た。内容は、両県などでつくる富士山世界文化遺産協議会が24日、静岡県沼津市で開いた第6回会議で公表した。