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息切れ倒産増加か、前月比で2月倍増 山梨

 東京商工リサーチ甲府支店がまとめた2月の県内企業倒産(負債1千万円以上)状況によると、件数は5件(1月2件)、負債総額は7億300万円(同3億4300万円)となり、件数、負債額がともに1月比で2倍以上の増加となった。

 平成24年10月以降、件数では1桁台にとどまり、負債5億円超の大型倒産も26年8月以降なく、依然低水準が続く。半導体関連など一部業種で堅調な動きが見られる。しかし、販売不振を原因とする倒産が多く、小規模・零細企業の業績改善の遅れが目立っている。また原材料の高止まりや人件費高騰のコスト上昇に加え、受注先からのコストダウン要請、同業者間の競争激化など収益を圧迫する要因が多い。本格業績改善にはまだ時間がかかるとして、資金繰り限界などの息切れ倒産が増える恐れがあると同支店では見ている。