ベトナム紙トゥオイチェーは１３日、日系企業で働くベトナム人労働者の人件費はアジアの他の国と比べて低いと報じた。１６日付でチャイナデイリーが伝えた。

日本貿易振興機構（ＪＥＴＲＯ）が１３日に発表した報告によると、昨年の日系企業で働くベトナム人労働者の平均年収は２９８９ドル（約３５万４０００円）、エンジニアはこの２倍だった。いずれも中国、タイ、マレーシアの半分以下。管理職の平均年収は労働者やエンジニアより高い２億８８００万ドン（約１５７万円）だった。

ＪＥＴＲＯによると、日系企業で働くベトナム人労働者の人件費は２０１０年より６３％増えたが、それでも人件費の低さが魅力となっており、人件費の低い１５カ国の中で４位と人気が高い。ベトナム進出日系企業の６６．１％が同国の経済情勢を楽観視しており、経営拡大を予定していると回答、中国（４６．５％）やマレーシア（２６．２％）など他の国より高い数値を示した。

ＪＥＴＲＯはベトナムに進出した世界２０カ国・地域の企業７２０社を対象に調査を実施した。有効回答数は４５８件。