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山梨など7県が「食による地域活性化プロジェクト」 発酵食品で認知度アップ

 「ふるさと知事ネットワーク」を構成する13県のうち、山梨をはじめ青森、石川、福井、三重、奈良、鳥取の7県が立ち上げた「食(ご当地グルメ)による地域活性化プロジェクト」が、各県を代表する発酵食品をクイズラリー形式で売り出した。食をテーマに情報発信して地方の認知度を高める狙いだ。首都圏内の各県アンテナショップを舞台に、今月20日まで各県店舗を巡るクイズラリーを展開している。

 売り出した発酵食品は「鮭と竹の子の飯寿し」「なんばんみそ」(青森県)、「ふぐの卵巣の糠(ぬか)漬け」と魚醤の一種「いしる」(石川県)、「花らっきょ」と魚のぬか漬け「へしこ」(福井県)、「伊勢うどんのたれ」「たかな漬け」(三重県)、発酵調味料「古代ひしお」「奈良漬」(奈良県)、「するめいか糀(こうじ)漬」「砂丘らっきょうの甘酢漬」(鳥取県)、「甲州ワイン」(山梨県)。

 プロジェクトはクイズラリー向けに小冊子「発酵食品コレクション」(5千部)を発行し、食品の「歴史」「特徴」「オススメの食べ方」(レシピ)を記載。各県アンテナショップの住所、マップも掲載して紹介している。

 発酵食品といえば塩麹ブームが記憶に新しい。最近では酵母や乳酸菌の効果から発酵食品の良さが見直されている。全国各地には古くから伝わるご当地ならではの発酵食品が多く、山梨県産業政策課では「単体ではPR効果が薄い発酵食品を7県が共同でクイズラリーとしてPRして産地県を売り出し、発酵食品の魅力通じた情報発信で各県の活性化につなげようとイベントを計画した」と説明する。

 クイズは7県の発酵食品に関する問題。例えば、「明治時代からワイン生産が盛んな山梨県は、日本で初めてワイン産地として『地理的表示』が認められた。地理的表示となる産地名は(1)山梨(2)富士山(3)八ケ岳-のどれか」(正解は(1))。小冊子の中で紹介されている話だ。小冊子は7県のアンテナショップにあり、クイズも各ショップで出題している(アンテナショップの住所は各県ホームページで検索可能)。アンテナショップでお気に入りの発酵食品を買い求めながら、クイズに4問以上正解すると抽選で特産品がプレゼントされる仕組みだ。

 「ふるさと知事ネットワーク」はふるさと創造に向けて必要な政策を国に提言し、活動する政策集団。