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広東、福建両省が1人あたりのGDP1万ドル突破 4分の1が「1万ドル」省市に―中国

中国各地でGDPなど2014年度の統計データが出始めている。広東、福建両省の1人あたりのGDPは1万ドルを超え、「1万ドル」を突破した中国の省区市は8つになった。2月2日、人民日報海外版が伝えた。

広東省の昨年のGDPは前年比7.8%増の6兆7800億元で一人当たりのGDPをドル換算すると1万330ドルだった。福建省のGDPは2兆4055億7600万元で、一人当たりは1万376ドルだった。

最初に1万ドルを超えたのは2008年の上海で、7年間で全国の4分の1にあたる8省区市がこの水準に達したことになる。内モンゴル以外はどこも経済が発展した沿岸地域だ。

統計学において1人あたりのGDP1万ドルというのは、経済力を図る重要な分水嶺といわれる。2013年時点で世界では65国・地区が1万ドルを超えている。

統計によると先進国では国民所得は1人あたりのGDPの55%とされる。しかし中国では多くの都市で40%に満たない。広東では40%、福建では37%となっており、「中国の経済成長は消費ではなく投資主導となっており、恩恵が庶民に及び切れていない」と指摘する専門家もいる。