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富士山景観、県に責務 県民にも「努力義務」

 山梨県は27日、富士山保全に関する施策の基本理念を盛り込んだ、県世界遺産富士山基本条例の素案をまとめた。県の責務として、富士山周辺の良好な景観形成、文化財の保存、登山者らが特定の時期に集中することの影響の防止などを挙げた。

 素案では、県の責務としてこのほかに、富士山保全に関する学習機会の提供、県民のボランティア活動の促進、登山者への注意事項の周知、入山料などの協力を求めることなどに触れている。
 県民や来訪者の役割として、富士山の顕著な普遍的価値への理解を深め、県が進める富士山保全の施策に協力する努力義務、事業者の役割として来訪者の安全確保、富士山保全に配慮した事業活動などの努力義務を明記した。